本園は、戦後の困難な時代からまだ抜けきらない1954(昭和29)年に、宗教法人立の幼稚園として設立され、多くの卒園生を世に送り出してきました。開設当時の日本の社会では、幼児教育は今日ほど重要視されていませんでしたが、幼な子も社会を担う大切な一員であり、立派な人格を持ったひとりの人間として教育を受ける権利を持っているということ、また、幼児教育の大切さ、重要性から、その発展と充実のために取り組みながら今日に至っています。1985(昭和60)年には学校法人の認可を受け、さらに充実した少人数による幼児教育を目指しています。
本園は、学校教育法に基づき、キリスト教の愛の精神をもって、一人一人を大切にし、成長しつつある幼児に清らかな宗教環境を与えることによって心身の発達を援助し、健全な人格を持った愛情豊かな子に育てる教育につとめています。子ども自身が持っている創造性や成長する力を引き出すことこそ教育の 本質であると考えています。子どもは“遊び”を通して様々なことに興味や関心を持ち、また、自己表現や人とのかかわりの知恵を体験的に学びながら、人間としての基本的なことを身につけていきます。幼な子にとって“遊び”は大切な“学習”の場です。このことを重視し、“遊び”を大切にした保育を行っています