第一さくら幼稚園の姉妹園として設立認可された。同じく永い歴史のある子安観音寺を母体とし、幼児の宗教的情操教育を基盤として、ゆたかな心の育てを願い、人づくりをめざしている。
園の附近にのどかな田園や池がひろがる恵まれた大自然の中にあり、教育的環境としては抜群である。
園の設備面での特色は、一万八千平方メートルの広々とした園地を持ち、その中に芝生の美しい大グラウンドや近代的充実した園舎があり、園児数も多くて開園以来すでに五千余人の卒園児を育てている。
保育の基本は第一さくら幼稚園と同じように、人間性ゆたかな宗教的情操教育を基盤とし、やさしさ、思いやりの心を尊び、生命の大切さを知り、美しいものに感動し人の悲しみやよろこびがよくわかる・・・そんな心を育てたいと願っている。
虹のうた
大きな虹がかかっている
ふたつ合わした手のように
観音さまの手のように
中にすっぽり私達
山口誓子
これは、建学の心をうたった園歌である。
幼い子どもたちが、佛さまの優しい心を尊び、その慈悲につつまれて人として生れ、大自然の中に生かされていることを感じ、謙虚な心や感謝の気持ちをもち、誰れからも愛される幸せな子どもに育っていくことを第一の願いとしている。
ゆったりとした大自然の中にある特有の恵まれた教育環境を充分に生かして、身体と心を健やかに育てることに力を注いでいく。広い緑の芝生のグラウンドは陽光がふりそそぎ、安全性が極めて高い遊び場である。年令段階に応じて体育遊びの独特のカリキュラムを組み、楽しい体育遊びを展開して、子ども達の健康づくりに励んでいく。
小学校入学までの三年間、幼児期のいろいろな良い体験を通して、人間形成の一番大切なことの全ての基礎を楽しく育てていくことを柱としている。そして、知育、徳育、体育を基盤として、片寄りのない幼児の全面発達を求め、特に体育、リズム、造形活動には、健康づくりとゆたかな感性の育てを目標にして、特色のある教育活動を展開している。
子どもは家庭生活と園生活の両面をもっているので、幼児教育は子どもと幼稚園と家庭の三つの暖かい結びつきが基本であることに着目。家庭は子どもたちの心の受け手として家庭ならではの暖かい支援をし、幼稚園では幼児期に見過ごしたり忘れてはならないこと、取り戻せない大切な事柄をしっかりと育て、特に子どもたちには何事にもいっしょうけんめいに取りくむ意欲を育んでいく。