幼稚園とは、小学校,中学校,高校,大学等と同じく、学校教育法に基づく学校で、文部科学省が所管しています。幼稚園では「幼児を保育し、適当な環境を与えて、その心身の発達を助長する事」を目的としています。
文部科学省では幼児期にふさわしい発達を達成するために、「幼稚園教育要領」を定め、5つの領域を設定しています。心身の健康に関する領域「健康」、人とのかかわりに関する領域「人間関係」、身近な環境とのかかわりに関する領域「環境」、言葉の習得に関する領域「言葉」及び感性と表現に関する領域「表現」として示されています。
私立幼稚園では、これらのねらいを達成するために、各幼稚園が特色ある教育目標を定め、「園の行事」「保育の方法」などに工夫を凝らし、豊かな環境の中で、高い理念をもって、21世紀を担う子供達を大切に育てています。
幼稚園には私立と公立があり、私立幼稚園には学校法人立、宗教法人立などがあります。私立幼稚園の設立は、高い教育理念を有する設立者が、土地・園舎等個人の財産を寄付するところからスタートします。この寄付行為により公立園同様、極めて公共性の高い幼児教育機関として、その役割を担っています。
事項 | 幼稚園 | 保育園 |
根拠法令 | 学校教育法に基づく学校 | 児童福祉法に基づく児童福祉施設 |
所管 | 文部科学省 | 厚生労働省 |
目的 | 幼児を保育し、適当な環境を与えて、 その心身の発達を助長すること。 (学校教育法第77条) |
日々保護者の委託を受けて、保育に 欠けるその乳児又は幼児を保育すること。 (児童福祉法第39条) |
対象 | 満3歳から小学校就学の始期に 達するまでの幼児 |
保育に欠ける乳・幼児 (一般に0歳?5歳) |
保育時間 | 原則として1日4時間を標準とする。 毎学年の教育週数は39週以上 |
原則として1日8時間 |
保育内容 | 幼稚園教育要領による(文部科学省告示) | 保育所保育指針による(厚生労働省) |
1教員(保母) 当たりの幼児数 |
現状は15人?30人 年少3歳児は10人?20人が実態 |
●乳児---3人 ●1歳?3歳未満児----6人 ●3歳?4歳未満児----20人 ●4歳以上児---30人 |
教員等の資格 | 幼稚園教諭免許状 ●1種(大学卒) ●2種(短大卒) |
保母資格証明書 (高校卒以上) |