新型コロナウイルスの感染症も5月からは5類感染症へ移行され、危惧されていた子どもへのマスクの影響も早く改善していかなければなりません。いつ終息するか不安の増大する中で、私たちは幼児教育の検証を行い、コロナウイルス感染症対策を必要とする制約の中での経験から対面研修の重要性に気付いたことなどを踏まえ、また土曜日に開園している認定こども園等の職員にも研修する機会を増やせようにZoom研修等の研修方法が可能であり、多様な形の研修で、私立幼稚園や認定こども園の学びや体験を通じて培うことが重要であることを伝えたていきたい。
　本年度よりこども家庭庁がスタートし幼稚園の教育体制支援事業として、「こどもがまんなか」社会の主役はこどもや若者のすべてのこどもが心も身体も健康に育ち、幸せになることを目的に準備されます。良質な環境の提供は満3歳時以降だけに対してでなく、幼稚園機能を拡充して地域のすべての子どもが気楽に利用できる制度設計が求められます。この様なことから、「少子化対策・質の高い幼児教育環境の整備・誕生から満3歳までの子育て支援活動の充実」を振興活動の柱として、今年度も私学助成園には格差が生じないよう、引き継ぎ県費上積額の補助単価の増額を、知事・担当部局・議会等にお願いするとともに、今後もこの流れを後退させる事無く、新制度移行園と同等の補助が受けられるよう尽力して参ります。
　協会としても安定した、私立幼稚園の教育力を次代に引き継ぐために更なる教育力の向上と努力が欠かせません。そのためには、実りある充実した研修会を多く開催し、全ての幼稚園教諭・保育士の資質向上に当協会の総力を挙げて取り組み継続して、当協会で行う研修の更なる充実と多くの教職員や関連幼児教育支援者・保護者等の受講ができる体制に取り組んでいきたいと思います。またコロナ禍のような状況に陥ったり、自然災害による集合が困難な状況になっても、会議や研修が可能になるICT化の環境整備を充実させていきたいと思います。また今年度は三重県私立幼稚園・認定こども園協会のホームページが刷新されたので利用しやすいように整備し大いに活用してまいります。
　これら多くの課題に、会員各園の一層のご助力、ご指導を賜りますよう宜しくお願い
申し上げます。

一般社団法人三重県私立幼稚園・認定こども園協会
会長　服部 高明